要注意!インプラントがおすすめできない人の特徴とは?
妊娠中・授乳中
安定期と呼ばれる妊娠中期であれば歯科治療を受けることは可能です。インプラントの治療も可能だと思われがちですが、それは大きな間違いです。インプラントの治療はレントゲン撮影やCT撮影をします。レントゲン撮影による被曝量は少ないと言われていますが、胎児のことを考えるとおすすめはできません。
麻酔や出血を伴う外科手術も必要なので、母体に負担がかかる恐れがあります。口の中の手術はお腹の赤ちゃんに影響がないイメージがありますが、妊娠中授乳中のインプラントは控えましょう。
持病がある
持病がある方は、インプラント手術ができない場合があります。「糖尿病」の方は、血糖値のコントロールができないので、インプラント治療を受けることは難しいでしょう。傷が治りにくく、免疫力が低下しているため、傷口からの感染症のリスクがあります。
「高血圧」の方もインプラント治療は難しく、治療中に脳出血や脳梗塞などの合併症を引き起こす可能性があります。ほかにも「心臓病」「肝臓病」「腎疾患」をお持ちの方はインプラント手術ができません。
歯槽骨が薄い
歯を失い時間が経過すると、歯槽骨が痩せ細ってしまいます。ある研究データでは、歯を失ってから約10年で1センチもの歯槽骨が減少することがわかっています。一般的なインプラントは、直径3〜5ミリ、長さは6〜18ミリあります。骨の量や厚さのほか、幅や高さが足りないとインプラントを埋め込むことができないのです。
現在では8ミリ未満の「ショートインプラント」のほか、人工骨を配置する骨造成などの処置によって、骨が薄い方でもインプラント手術を受けることが可能となっています。